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ベトナムの気候
ベトナムは全体としては高温多雨で、熱帯モンスーン気候に属している。しかし、ベトナムの国土は南北に1,200kmと長く、北部と南部ではかなり気候差がある。また、ベトナムにはデルタ地帯などの低地がある一方で、北部と南部には山岳地帯も存在する。このような起伏に富んだ地形もベトナムの気候の多様性の要因となっている。
ベトナム各地の気候
ハノイを含む北方の地域は亜熱帯の気候に属しており、四季がある。夏の旅行シーズンは南部と同様に雨の降水量が多い。10月から2月は気温が低く過ごしやすいが、1月から3月は日本の晩秋くらいの気温である。この時期の最低気温は12度から15度くらいになるため、セーターや上着が必要になる。また、海抜1480メートルの北部山岳地帯にあるサパは、冬には0度を下回ることもあり、夏でも朝晩はかなり冷え込むので防寒着が必要となる。
中部のフエ、ダナン、ホイアンなどは、高温多湿で雨が多い。2月から6月頃までは雨は少ないが、特に雨季の9月から11月は毎年洪水災害になるほど雨が降るので注意が必要である。また、9月から5月の時期には最低気温が20度を下回ることがあるため、長袖シャツなどがあると良い。
ホーチミンなど南部の地域は一年中常夏の気候である。5月から10月が雨季で、11月から3月が乾季となる。1年中常夏であるため、クーラー病や紫外線対策として長袖シャツを持っていった方が良い。また、ホーチミンの日差しはかなり強烈なため、目を保護するサングラスや帽子があると便利である。なお、メコンデルタやクチトンネルへ行く際には、マラリア防止の為、携帯用蚊取り線香や虫除けスプレーの用意が必要である。
一方、ベトナム南部の山岳地帯に位置するダラッドは、海抜1450メートルの高原都市である。年間20度前後と1年を通じて過ごしやすい気候であり避暑地として観光客が訪れる。
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